拙宅の定番料理は、茄子とゴーヤを素揚げして
醤油をかけたもの。ゴーヤの「わた」も種も、一緒に
いただきます。^^
これがビールによく合います。
食べながら、ふと思い出した。
高野文子の傑作「奥村さんのお茄子」。
私はこの作品を、
日本マンガ史(文学史)に残る大傑作だと考えている。
1968年6月6日に奥村氏が茄子を食べたかどうかを、宇宙人が検証するという、
「荒唐無稽」な物語は、現在の奥村氏が、その1968.6.6の延長上に存在しているということを、
そして、彼が茄子を口に入れようとしているその時にも、周囲の人たちはさまざまな思いを抱いて
それぞれ行動していたという、
「生」の連続性と多様性を活写している。
「奥村さんの茄子」が収録されている『棒がいっぽん』(マガジンハウス)をひっぱりだして再読する。
このような優れたマンガを手軽に読める幸福を実感する。