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高野文子「奥村さんのお茄子」

 拙宅の定番料理は、茄子とゴーヤを素揚げして
醤油をかけたもの。ゴーヤの「わた」も種も、一緒に
いただきます。^^
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 これがビールによく合います。


 食べながら、ふと思い出した。

 高野文子の傑作「奥村さんのお茄子」。

 私はこの作品を、日本マンガ史(文学史)に残る大傑作だと考えている。

 1968年6月6日に奥村氏が茄子を食べたかどうかを、宇宙人が検証するという、
「荒唐無稽」な物語は、現在の奥村氏が、その1968.6.6の延長上に存在しているということを、
そして、彼が茄子を口に入れようとしているその時にも、周囲の人たちはさまざまな思いを抱いて
それぞれ行動していたという、「生」の連続性と多様性を活写している。


 「奥村さんの茄子」が収録されている『棒がいっぽん』(マガジンハウス)をひっぱりだして再読する。

高野文子「奥村さんのお茄子」_c0040369_23232277.jpg

 このような優れたマンガを手軽に読める幸福を実感する。  
      
by kase551 | 2009-09-08 23:23 | マンガ | Trackback | Comments(2)
Commented by 廣川 at 2009-09-10 09:39 x
高野文子「絶対安全剃刀」から 読んでるけど、良いですよね。
ナスとゴーヤの素揚げ おいしそ。
作ってみましょう。宇宙人に尋ねられても 大丈夫なように、日付を記録しておこう。
華人と馬人の関係は、また今度。このコメント一回分に整理するのは、難しいけど。
Commented by kase551 at 2009-09-10 18:24
ぜひお試しください。翌日が休日なら、ニンニクもご一緒にどうぞ。^^;

 華人と馬人の文化融合・葛藤などにも関心があります。食生活・言語生活など、機会があるときにご教授ください。


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