日本が朝鮮を植民地支配していた時期に、
朝鮮王朝の最後の皇太子と、日本の皇族女性が
結婚した。
これは、「内鮮一体」という「融和政策」の
一環として行われた政略結婚だった。
彼女、李方子を紹介するテレビ番組を見る。
韓国で生活していたころ、私は在韓日本人妻の
親睦会「芙蓉会」の人たちと交流があった。
その「芙蓉会」の初代名誉会長が、李方子だった。
「芙蓉会」の人たちの多くは、戦前・戦中に、
日本で朝鮮人男性と恋愛・結婚した女性たちだ。
敗戦後、夫とともに朝鮮半島に渡った日本人妻たちは、
強い反日感情のなかで、異文化に適応することを
強いられる。
一昨年亡くなられたIさんをはじめとする方々から、
私は多くのことを学ばせていただいた。
李方子を紹介するテレビ番組では、予想以上に
歴史的事実がきちんと述べられていた。
関東大震災時の朝鮮人虐殺、強制動員労働、
徴兵、そして、従軍慰安婦・・・・・
日本と国交のない朝鮮民主主義人民共和国では、
その強制動員・慰安婦被害者たちが、謝罪も補償も
受けないまま、年老いている。