作詞家として世に出る前の阿久悠が登場していることから、
ぜひ読んでみたいと思っていた上村一夫の『関東平野』を買う。
これは上村氏の体験をもとにした、「戦後史マンガ」の傑作だ。
また、「青春マンガ」「家族マンガ」「恋愛マンガ」としてもすばらしい。
特に性に関する描写は、「うまいなぁ・・・」と感嘆させられる。
手塚治虫の容貌を模したと思われる中学教師など、脇役の描写も味わい深い。
そして上村さんの絵には、情念と色気があふれてるんよねぇ・・・・
上村一夫が死んだのは、1986年。
当時私は、『ビッグコミック』に連載されていた「ゆーとぴあ」を愛読していた。
あれからもう20年以上も経ったんやねぇ・・・・・